無知から嘘をついているのか、悪意から嘘をついているのかはわかりませんが、間違いは間違いです。その典型的な例が「資産価値の低い不動産を、資産価値が高い」と喧伝するような場合です。資産価値を支える概念とは、「収益性(賃料)」と「換金性(価格)」だけです。他には、ありません。たとえば「耐震性が高く、眺望がいいから資産価値が高い」という表現は、すり替えの論法です。ロジックになっていないのです。耐震性が高くても、収益性や換金性の低い物件は山ほどあります。
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同じく、眺望が良くても収益性や換金性の低い物件は山ほどあります。耐震性も、眺望も、資産価値の必要十分条件ではありません。それは、同じエリア内の物件同士の比較において、相対的な優位を得るための傾向ではありますが、財産形成、つまり、資産価値とはあまり関係がない話なのです。繰り返しますが、資産価値の条件には「収益性」か「換金性」以外はありません。そういうロジックが理解できないと、皆さんは簡単に騙されてしまいます。不動産業界の広告では、あの手この手で頻繁にロジックのすり替えが行われます。これが食品業界なら、内容の表示義務の偽装で逮捕されるでしょうが、不動産業界や広告業界では、「資産価値が低い物件」を「資産価値が高い物件」と表示しても、逮捕されません。