判断をまちがえると、せっかく仕上げた新しい仕上材がほどなく剥離したり、その反面、必要以上の剥離・除去をしたばかりに、コンクリート躯体やモルタル層の表面を傷めてしまうことにもなりかねない。高圧水洗浄は建物にきわめて有効であると同時に、まちがうと必要以上に建物を傷めることにもなるのを知っておかなければならない。なお、タイル仕上げの建物では、洗浄薬剤でタイル表面の汚れを落とし、その後、九〇Kg/mていどの低水圧で洗浄剤を洗い落とす。この場合重要なことは、洗浄剤の選択である。タイル面の汚れがいちじるしいということで、酸性の強い洗浄剤を使用すると、タイル表面を焼いてしまうことがある。また、洗浄剤を洗い流した排水で植木を枯れさせてしまうこともあるので、注意を要する。躯体改修一九七五年頃を境にして、建物の表面の仕上げ状態が大きく変わっている。これはコンクリートの打ちこみ前に建てこんでいく合板仮枠の普及にともなうもので、合板仮枠が使われるようになると、建物の表面からモルタルが姿を消していく。
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